檜隈寺跡にかまど付竪穴住居跡 寺造営の現場事務所か

 古代の渡来系有力氏族、東漢氏の氏寺とされる奈良県明日香村の檜隈寺跡で、7世紀前半〜中ごろの石組みのかまどを備え付けた竪穴住居跡が見つかり、奈良文化財研究所が17日、発表した。

 かまどは排気用の煙突「煙道」がL字形をした渡来系特有の構造。後の檜隈寺につながる仏堂のような建物が造られたころとみられ、同研究所は「造営にあたった工人が詰めた事務所だったのではないか」としている。

 竪穴住居跡は檜隈寺の北西約25メートルで見つかり、長辺4・8メートル、短辺3・5メートルの長方形。南西隅の壁際に人頭大の石を積み重ねて、かまどを設けていた。

 かまどの上部は崩れていたが、本来は粘土で覆われていたとみられる。煙道はたき口から延びて壁で直角に曲がり、長さ2・1メートル。かまどのそばには壁を掘り込んで棚を作っていた。

 周辺でほかに住居跡が見つからないことから、一般の集落ではなく、寺にかかわる特殊な建物と判断した。

 日本書紀などによると、檜隈寺は7世紀後半から金堂や講堂を整備し、本格的な寺院になったとされる。



                    2009年9月17日 -共同通信 より-

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