|
奈良・薬師寺で創建時の基壇発見 東院堂の近くから 奈良市の薬師寺で、江戸時代に移築された東院堂(国宝)のすぐ近くから、創建当初の奈良時代の基壇が見つかり2日、奈良文化財研究所が発表した。 東院堂は伽藍中枢の周辺部に配置された別院の主要建物。同研究所は「古代寺院で別院の中心的な建物が判明した例はほとんどなく、別院の構造を解明する上で重要な手掛かり」としている。 調査では現在の建物の北東側を逆L字形に発掘、基壇の西端と南端をそれぞれ約1・5メートル分、発見した。いずれも外側を飾る凝灰岩の「地覆石」が残っており、突き固めた土の層を重ねていく「版築」の手法で造られていた。 地面を掘り起こしてから基壇を積み上げる「掘り込み地業」で築くなど非常に丁寧な工法を用いていることも合わせて、8世紀前半の創建当初のものと判断。範囲は東西28・1メートル、南北15・4メートルと推定される。 3カ所で見つかった礎石の抜き取り穴の並び方から、建物は南向きだったことも判明。1285年に南向きで再建された建物を、1733年に西向きに移築したとの文献の記述が裏付けられた。 2009年10月2日 -共同通信 より- |