唐人官僚名入り土器出土 初発見、奈良の西大寺

 東大寺の大仏開眼供養を行ったインド僧・菩提遷那らとともに奈良時代に唐から来日し、朝廷に仕えた皇甫東朝の名前が墨書された土器が奈良市の西大寺旧境内から出土、市埋蔵文化財調査センターと奈良県立橿原考古学研究所が8日、発表した。外国人名の墨書土器の出土は初めてといい、8世紀の日本と唐の交流を研究する上で貴重な史料となりそうだ。

 土器は須恵器の皿で、アッバース朝のイスラム陶器や文人官僚石上宅嗣の名を記した木簡が見つかった旧境内西南角の区画溝から見つかった。約半分が欠けているが、直径15・6センチ、高さ3・1センチと推測され、裏側に縦書きで左から右に「皇浦東朝」と書かれていた。

 甫の文字が間違っており、ほかにも文字が書かれていることなどから練習で書いた可能性もあるが、同センターの森下恵介所長は「灯明皿として使われた形跡があり、皇甫から献納された油を使う目印だったとも考えられる」としている。

 土器は12〜18日に同センター、24日〜6月20日に同県橿原市の橿考研付属博物館で展示される。



                    2010年4月8日 -共同通信 より-

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