法勝寺の八角九重塔跡で瓦出土 特注品、天皇の権力示す

 平安時代後期に白河天皇が建てた法勝寺(京都市左京区)の八角九重塔跡で、九重塔を示すとみられる「九」の文字や、塔の本尊「大日如来」を意味する梵字が書かれた軒瓦の破片が見つかり、京都市埋蔵文化財研究所が23日、発表した。

 文献によると、塔は高さ約81メートル。オーダーメードの瓦が使われていたことで、同研究所は「相当に手間を掛けており、白河天皇の権力の強さがうかがえる」としている。

 塔は1342年に焼失。同研究所によると、瓦の破片は八角形の基礎部分「掘り込み地業」の周辺で見つかった。

 地業の外側では、白い凝灰岩を加工した縦約30センチ、横約30センチ、厚さ約10センチの敷石数枚が並んだ状態で出土。基壇の階段周辺に整然と敷き詰め、装飾したとみられる。

 また地業の総面積は約850平方メートルに及ぶことを確認。東大寺(奈良市)の七重塔(高さ約96メートル)や、現存する中で最も高い東寺(京都市)の五重塔(高さ約54メートル)の基壇より大きかった。

 現地説明会は26日午前10時〜正午まで30分ごとに4回行う。京都市動物園の敷地内のため、入園料600円(中学生以下は無料)が必要。



                    2010年6月23日 -共同通信 より-

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