重文の阿弥陀像、浄土宗へ 甲賀・玉桂寺が譲渡

 浄土宗の宗祖法然ゆかりの重要文化財「木造阿弥陀(あみだ)如来立像」が、滋賀県甲賀市信楽町の玉桂寺から浄土宗(総本山・知恩院、京都市東山区)に譲渡され1日、佛教大宗教文化ミュージアム(右京区)で報道陣に公開された。

 仏像(像高98センチ)は法然の恩徳に報いるため、弟子の源智が彫らせた。胎内には、法然への思いを込めた願文や信者数万人の氏名を記した結縁交名(けちえんきょうみょう)の冊子と紙片など32点が納められていた。

 高野山真言宗の玉桂寺に仏像が伝わった時期や経緯は不明。法然ゆかりと判明した30年前から、浄土宗が譲渡を依頼し、2011年の法然800年大遠忌を機に実現した。

 浄土宗の里見法雄宗務総長は「玉桂寺さんに、仏像は浄土宗にある方がいいと言っていただいた。貴重な阿弥陀仏、願文、結縁交名を大切に守り、将来は礼拝仏としておまつりしたい」と話した。

 仏像は当面、ミュージアムで保管し、来年春の「法然展」で公開する予定。胎内の文書は大津市の琵琶湖文化館で修復する。



                    2010年2月1日 -京都新聞 より-