国東市岩戸寺 13世紀の鉄製のみ発見

 国東市は14日、保存改修のため解体修理していた同市国東町にある岩戸寺の宝塔(国東塔=国指定重要文化財)の内部から、中世の鉄製のみ3本が見つかったと発表した。宝塔の建立時期と同じ13世紀のもので、意図的に入れたとみられ、「中世の鉄製のみが石塔内部から見つかるのは国内では極めて珍しい」としている。
 市、市教委によると、のみは今年3月11日、宝塔に奉納する教典などを入れる「塔身」の内部で腐食した状態で見つかった。のみは長さ16・4センチ、13・8センチ、12・3センチの3本。専門家に鑑定を依頼したところ、鉄と柄の接続方法などから年代が判明した。
 宝塔は鎌倉時代後期の1283年に建立。のみが宝塔内にあった理由ははっきりしないが、市教委は「奉納など何らかの理由で意図的に入れたのではないか」とみている。その上で「削り幅などから宝塔細部の彫刻で使われた可能性があり、実年代が確定できる極めて価値の高い資料になる」としている。
 中世の鉄製のみが見つかったのは、県内では宇佐市の一木ノ上遺跡に次いで2例目で、全国では古代・中世の発見例が10例ほどあるが、石像加工用とみられるのみが複数まとまって見つかるのも珍しいという。
 市教委は年明けから一般公開を予定している。


                    2011年11月15日 -大分合同新聞 より-